界隈ではしばしば「FXは投資か?ギャンブルか?」
という論争が繰り広げられるが
皆様はどちらのお考えをお持ちだろうか?
私には明確に答えがある。
(ちなみに一人称をオレやめた。文体に合ってない)
私は「FXはギャンブル」派である。
少し前までは投資だろうと思っていたこともあった。
何より自分が時間をかけて習得しようとしていることがギャンブルではなく投資であってほしかった、と言うのが正しいかも知れない。
だが、今は完全に投資ではないと思っている。
ある著名なトレーダーが言っていたことで受け売りでしかないのだが
とても腑に落ちた理由がある。
投資とは"時間を優位性に出来る"ことが条件
であるとその人はおっしゃった。
これはまさに、その通りだなと納得した。
例えば企業の価値。これはベンチャーでも大企業でも一緒だが、ちゃんとした企業であれば
地道にでも成長を続けていくはずだ。
だが、1日で株価が何倍にもなるなんてことは
異常で普通はありえないことである。
ということはつまり「時間をかければゆっくりとでも成長する可能性が高い=優位性」
を使っていることになる。
不動産も同じことかと思う。
よっぽどの物件を選ばない限り賃貸が全く入らないなんてことはないだろう。
ニーズをある程度汲んだ立地、物件であれば
満室にはならなくとも時間が経つにつれ利益が出てくる。
初期投資分をペイできたら後は維持修繕費を上回る賃貸運用ができれば
時間がお金を産む状況が出来上がる。
これはれっきとした「時間を優位性に使った投資」である。
一方FXはというとどうだろうか?
何年後かにそのポジションが何千pipも右肩上がりになるだろうか?
これが難しいことを物語るように相場の特徴に
「レートは上がり下がりを繰り返し過去のレートに戻ってくる」
という考え方がある。
ならばドル円がこれからもずっと上がっていくor下がっていくと考えてながら続けるのはナンセンスである。
これは「握り続けても成長していく見込みがない=時間の優位性が無い」
ということじゃなかろうか。
そもそも投資というのは成長する期待を持てるものにするものだ。
「通貨に成長なんて概念はない」
インフレ、デフレが起きないように国を上げてちょうど良い具合を調整し続ける通貨というものが成長するわけがない。
円の価値が高まり過ぎてドル円20円とかになるわけがない。
そう考えると為替差益を狙うFXがいかに投資と呼ぶには相応しくないかがお分かりいただけたのではないだろうか?
では、FXはギャンブルであり危険なものなのか?
これについても私はノーと答える。
確かにFXはギャンブルでしかない。投機だ。
だが世の中に娯楽として親しまれてるギャンブル達とは一線を画す。
その最大の要素は「自分がルールメーカーになれる」という点だ。
世の中のギャンブルは必ず大元がいて、その大元が決めたルール内の幅でしか勝負できない。
パチンコを例とすると
あなたがいくらお金を使っても、いくら足繁くパチンコ屋に通っても
出玉の単価が4円から変わることはない。
だが、FXであれば自分の裁量で同じことをやっていても
出玉を10円にも20円にもすることが可能なのだ。
こうしたトレーダー側で決めれる範囲の広さが
FXの魅力なのではないかと思う。
これは完全に私の偏見でしかないが
FXでコツコツ月利数%を稼いでいこうという考え方は違うんじゃないかと思う。
コツコツ増やす為の商品としてはリスクが高すぎるし、手間がかかりすぎる。
コツコツ増やしたいなら他のちゃんとした投資商品を買う方がずっと賢いし
そもそもギャンブルなのでコツコツ運用するような代物ではないと思っている。
もちろん「普通」の投資商品は良くて年利3%とかなので
月利数%はかなり高いのだが、FXにしては低い。
要するに中途半端だなと感じる。
投資は投資、FXはFX、ギャンブルはギャンブルと
目的に合わせて分けて考えることが大事だろう。
そんなこんなで
この記事がFX初心者の目に留まり、FXへの認識を改めてくれるきっかけになることを祈る。