【為替賭博録レンジ】の部屋。

底辺からどこまでいけるか試します

23/6/29

昨夜はしっかりと損切りを食らった。

 

まぁ原因は早とちりエントリーとECBフォーラムを無視したことに違いない。

これは仕方ない。が、腹立つことに変わりはない。

 

この先の人生一度も損切りしないなんてことはありえないができれば極力したくはないのが本音である。

 

そんなときに限ってTwitterなんかで勝ち報告のツイートなんかを見ると

なんとも言えない嫌な気持ちになる。

そんな気持ちが湧き出る自分にも嫌気が差す。

 

よく他人と比較するのは良くない。

 

そう言われることがある。それはその通りだ。

他人の芝は青く見える、というやつだ。

 

だがわかっていても妬み、嫉みを抱いてしまうのが人間のサガである。

 

それでも実際他人を気にしない我が道を行くタイプの人間もいる。

この差はどこから生まれるのか?

 

これは私の実体験に基づく憶測でしかないが

答えは「自己肯定感の程度」にあると思っている。

 

昔話をすると

私は10-20代中頃まで老舗ホテルでバーテンダー及びソムリエとして働いていた。

 

正直な話、ホテルとは傍から見るととても華やかで高級なイメージがあるが

実のところ裏事情はかなりダークな業界だ。

 

接客業ということでそこそこ見た目の良い人材が集まるうえ

コミュ力も高めの人が多いため社内恋愛、結婚、離婚、不倫、穴兄弟、竿姉妹、が大量発生している。

 

また勤務時間も不規則で長時間労働が常態化しており離職率もかなり高い。

 

そしてホテルのグレードにもよるが大抵度を超えたクレーマーも多数出入りしている。

 

そして、そんな過酷な仕事であるのに

 

「給料はバカほど安い」

 

そんな業界で私は8年近く働いていた。

そして料飲部門で着々と実績とキャリアを積んでいた。

 

…話変わって私の小学生からの友人に

T君とK君がいる。

 

T君は高卒でそこそこ給料の良い工場に入ったが性格に合わずに一年ほどで退職。

土木関係に就いて今では数人の従業員を抱える社長になっている。

最近建てた新築マイホームは8000万らしい。

完全に成功者である。

 

もう1人のK君は大学に進学したが雰囲気に馴染めずに中退。

知り合いの自動車部品関係の工場に就職して

僅か数年の間に工場長まで登り詰めた。

20代の工場長と聞けばなんとなく凄さが伝わるだろうか。

給料ももちろん高給取りだ。

新築のマイホームも良い立地にデカいのを建てている。

 

そんな2人が成功し始めた時期は私が

ホテル史上最年少でソムリエの資格に1発合格し

バーテンダーコンペに初全国大会出場を果たし

バーテンダーとして海外で経験を積んだり

2時間のワインセミナーを50人の前でやりきったり

後輩の育成、上司からの期待を受けている

言わば「脂の乗ってる状態」の時とほぼ同時期だった。

 

この頃にもT君とK君とちょくちょく会って色んな話をしたが

自分が充実していて、この先の未来も良くなって行くだろうと不安もない状態だったので

2人の羽振りのいい話も全く嫉妬することなく聞けた。

 

この頃の私は非常に高い自己肯定感の中に生きていたんだと振り返ると思う。

 

そしてその後、私はお酒でやらかしてしまい

また結婚、妻の妊娠を機に転職を決意。

 

順調にキャリアを築いた仕事を辞めて

全く関係のない仕事を1から始めた。

 

そうして、今に至るわけである。

 

その後もT君とK君との繋がりは続いた。

 

2人は変わらず良い生活を送っている様子。

数年前と比べて変わったのは私の仕事だけ。

 

なのにも関わらず

現在はT君とK君と会うのが苦痛で仕方ない。

 

2人と自分を比較してしまうと本当に惨めになる。

同じ時間があったのに私はなんでこんなことしてるんだ?

どうしてこんなにも差がついたんだ?

 

2人は何も変わっていないのに

それまで感じたことの無い気まずさを私は感じてしまっていた。

 

そのうちコロナがやってきて

否応にも疎遠になってしまったのだが

ある程度収束してきた今日この頃でさえ

2人に会いたいとは思えなくなってしまっている。

 

20年来の付き合いの友達にさえ

そんな恥ずかしい感情を抱いてしまうのである。

 

これが今の私だ。

 

そして今、この経験を通じて私が実感しているのは

 

「他人と比較してしまうのは自己肯定感が低くなってしまっているから」

 

ではないかということ。

 

いくら理屈で比べても仕方ないと分かっていても

現状に満足していない限りは絶対比較してしまう。

 

解決策は一つしかない。

 

他人が気にならないくらい満足できる金額を稼ぐ

 

それは何億円も無くて良いと思う。

 

自分が精神的に落ち着ける金額。

 

まぁ多くの人が平均年収よりちょい上であれば

自己肯定感は保たれるのではないだろうか。

 

リアルに体感したこともない人間の言う

「他人と比較しても辛くなるだけだよ」

みたいな戯言は聞く価値はない。

 

そんなやつの言うことを聞いたところで

なんの解決にもならない。

 

この世に金がある以上

比較から逃れることは出来ない。